2003年の7月ぐらいからです。この頃、住基ネットの導入に併せて、セキュリティ全般を拡充させることになり、その一環としてウイルス対策も強化することになりました。それ以前にも一般職員のPCおよびサーバには既に対策ソフトを導入していましたが、やはりメール型ウイルスが大量繁殖している状況を考えると、ゲートで一括捕獲するのが望ましいと思われました。
-- HDE Anti-Virusを選択した経緯はどのようなものだったのでしょうか?
最初はHDE製品ではなく、アプライアンス製品の採用を検討していました。アプライアンス型であればハード、ソフト、OSが同一ベンダから提供されるので、いわゆる「切り分けトラブル」や「サポートのたらい回し」が生じません。ウイルス対策というのは、いざという時の迅速な対応が重要ですから、障害原因の切り分けで時間を浪費したくないという思いがありました。
-- アプライアンスの採用は見送った理由は何だったのでしょうか?
LGWANの構成が大きな理由です。LGWANでは、メールが出入りする経路がLGWANと通常インターネットの二手に分かれます。この構成にアプライアンス製品を組み込むのはあまり自然ではありません。
-- なるほど。
そこで、どこに対策するべきなのかと言えば、インターネットとLGWANとの「メールアドレスの付け替えを行うLGWANサーバ」の部分が最も自然で合理的でした。そのLGWANサーバのOSは何かといえばLinuxです。ではLinux対応のゲートウェイ型製品には何があるのか、ということになり、最終的にHDEと数社が候補に残ったわけです。
-- 最終的にHDE製品が採用されたポイントはどのあたりでしょうか?
ウイルス検出能力など性能面・仕様面においては、各社とも一定の水準はクリアしているようでした。しかしながらコストその他のあらゆる要素を総合的に考えた場合、HDE製品が最もバランスが取れていました。あとは、LGWAN構成との整合性という点も大きかったですね。
-- と言いますと?
掛川市のLGWANサーバには、HDE Controller LG Editionがサーバ管理ツールとして、既に導入されていました。となると、自然に考えて、HDE製のウイルス対策製品が最も親和性が高いことが予測されます。
もう少し平たく言いますと、両方HDE製品にしておけば、何かトラブルがあった際も、「障害原因の切り分け」や「たらい回し」が発生しません。私たちから見ればより確実なサポート体制が実現することになります。
複数のソフトウェアを使用すると必ず「相性」の問題が存在します。LGWANサーバのような重要な場所で、そうした問題が起きる可能性は最小限にしておきたいものです。
| 「職員のメールボックスはクリーンな状態で提供してあげたい」
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-- HDEの使用感はいかがですか?
ゲートウェイ型のウイルス対策ソフトですので、「使用感」というものはありませんが「効果」は確実に出ています。NetSkyウイルスが大繁殖した今年三月頃は一日数百通のウイルスメールを捕獲していました。もしゲートウェイ対策を施していなかったとすれば膨大な数のNetSkyウイルスは一般職員のPCまで到達していたことになります。もし、そうなってもクライアントの対策ソフトで防御できていたでしょうが、それでもウイルスが自分のPCに来たということになるとパニックになる職員もいたでしょうね。
-- 確かにそうですね。最近、私の自宅PCにもよくウイルスが来ます。対策ソフトで防げてはいますが、それでも非常に気持ちが悪く精神的に落ち着きません。
それが普通の心情でしょうね。そして、ゲートウェイでの対策のない状態で、300通のウイルスメールが300台のPCに届くと、300人の職員が貴方と同じ心情になるわけです。そうなると業務効率が低下し、住民サービス業務に支障が出ることは、想像に難くありません。これは宜しくないことです。また我々IT政策課の自然な感情としても、同僚である各職員のメールボックスはクリーンな状態で提供してあげたいと思います。こういうことを考えるとゲートウェイで一括してウイルス対策を行うというのはやはり合理的です。
| 緊急トラブルシュート時に威力を発揮したHDEのグラフィカルユーザーインターフェース
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-- HDE Controllerの使用感はいかがですか?
HDE Controllerは、LGWANサーバの様々な設定を、グラフィカルベースで容易に設定できる製品ということのようですね。そうした便利なツールを開発なさるという姿勢には敬意を表します。しかし、掛川市の情報業務においては、我々IT政策課は主に仕様策定や設計を行い、実装は地元のSI会社が行うという構造になっています。なので、設定作業、実装作業が容易になるという点については、我々の立場としては、良いとも悪いとも特に評価の下しようがないというのが正直なところです。
-- すると、特にHDE Controllerには感想はないという状況でしょうか。
いや、そんなことはありません。HDE Anti-Virusを導入すると、HDE Controller上にアイコンが現れるじゃないですか。あれをクリックすると、最新のパターンファイル情報や、現在のステータスが色々グラフィカルに表示されますよね。あれは視覚的に分かりやすくて良いです。というのも、ある時、トラブルシュートが目的でステータスを知りたかったことがありました。この時HDE Controllerがなかった場合、コマンドラインを打ち込まねばなりません。コマンドなどもちろん暗記しておりませんから、もしそうなったとすればステータスの確認に相当な時間を要します。しかもウイルス対策のトラブルシューティングという急を要する時に、そんな悠長なこともしていられません。そんな時、HDE Controllerの速さと簡単さは重要でした。GUIベースで直感的にパッパッとアクセスできるHDE Controllerのインターフェースはなかなか良いものです。
-- 掛川市は、来年4月1日に、大東町と大須賀町との合併を控えておられますね。これに伴い、情報システムの再構成も発生すると思うのですが状況はいかがでしょうか?
まず汎用機を中心とした住民基本台帳系システムですが、こちらは重要度も最も高く、統合は確かに大変です。一方、情報系のシステムの方ですが、こちらはほぼ現状のままスムーズに移行できるのではないかと予測しています。ちなみに新市の名前は「掛川市」を継承することになっているので、ドメイン名もcity.kakegawa.shizuoka.jpのままで変更がありません。
-- ウイルス対策についてはいかがですか?
こちらについてはゲートウェイ対策の価値を実感しております。現在、HDE製品は掛川市のPC500台を保護していますが、大東町、大須賀町と合併すると、保護対象は800台になります。一気に300台が増えるわけですが、根元のゲートウェイに対策をしているので、特に追加の作業も発生することなく、役場内の全マシンを一斉に保護できます。やはりLGWAN振り分けサーバという「根元」に対策を実施したことは大正解でした。
-- 掛川市では住基カードの独自利用に注力しているとのことですが・・・
住基カードのIC部分には、実は本来の機能以外の部分に「空き領域」があり、そこは各自治体が独自のサービスを盛り込んでよいことになっています。そこで掛川市では、体育館や生涯学習センターなどの施設予約、住民票や印鑑証明の簡単交付、各種申請書の自動作成など、様々な住民サービス機能を盛り込みました。
-- この他、「善政競争、平成の関が原合戦」でも、「功名賞」で賞をとっておられますね。
はい、こちらでは「掛川市は良質な情報の受発信基地となれ」というエントリが評価をいただけました。掛川市としては今後も、住民本意の情報化を一歩一歩、着実に進めていきたいと考えております。その意味では、今や国民共通のインフラともなりつつあるインターネットの力を積極的に活用していかなければなりません。ですが、インターネットの世界は便利であると同時に、悪質ハッカーが蠢く「危険な場所」でもあります。したがってウイルス対策を始めとするセキュリティ対策も決して疎かにはできません。その意味ではHDEのような国内のセキュリティ企業には大きく期待しております。今後とも充実した製品を開発してください。
-- 本日は貴重なお話を有難うございました。
掛川市のWebサイト
※ ここに記した使用感が全てのお客様で実感できることを保証するものではありません。